小学5年で四谷大塚に入塾し、中学受験生活をスタートした息子。
小511月の組分けでCクラスになってから、塾のカリキュラムについていけず悩む時期が多くありました。
でも、苦手科目をひとつず潰してなんとかペースをつかみかけた5月のある日、
もう、僕、中学受験辞める
きっかけは、小学6年5月組分けテスト。
結果はあまり良くありませんでした。
なぜなら、組分けテストよりも、1つずつ苦手科目を潰すことに焦点を当てた勉強をさせたから。
結果が出ないとモチベーションが下がるのは当然です。
最終的なゴールは、志望校合格。組分けテスト対策して、その範囲を暗記して望めば高い点数を取ることはできるでしょう。
でも、そんなやり方を繰り返して、志望校合格の力がつくとは思えません。
組分けのための対策をやめて、徹底的に基礎を身につけるための訓練に費やすべき時期であることを、息子にも説明していたのだけど、小学生にそれを理解させるのは難しく、私の配慮が足りなかった。
小学校では、
- みんなが見ているテレビの話についていけない
- ゲームの話しもついていけない
- 休み時間には学校が終わった後の遊びの計画で盛り上がっている・・・
ここまで我慢して頑張ってきたのに、思い描いていたテストの結果とは程遠く、頑張った成果が見えない状況でこのまま頑張り続けるのに疲れたのだと思います。
お母さんのやり方で頑張ったのに。
お母さんのやり方で、勉強ができるようになる気がしないよ。
遊べないし。
頑張っても意味ない感じがしてきた
もう、受験やめてみんなで遊びたい。
息子の訴えには堪えました。
- みんなが頑張っているのに遊べない状況は息子にとってこの先どう影響するのか?
- 説得して、また頑張らせて志望校に合格できなかったら何が残るのか?
自分の意思で中学受験を選択して、頑張ってダメだった結果ならフォローはいくらでもできる。
でも、息子の意思を親が曲げて、無理に続けて最悪の結果は、きっと、私のエゴへの後悔しか残らない。
ここまでやって投げ出すことへの罪悪感で続けてきてもボロボロになる。
でも、所詮は小学生。息子が辞めたいという感情は一時的ではないのだろうか?
視野も狭く、一時の感情で中学受験を辞めたいという結論に賛同して息子自身が後で後悔しないだろうか?
息子に未来が想像できる判断材料を与えてみました。
本当に行きたい学校がどこなのか自分で決めての結論なら中学受験を辞めてもいいと思うよ。
そう言われて息子も少し冷静になりました。
ちょうど、学区の中学校の学校公開があったので連れて行ってみました。
歩いて行けるし、ここでもいいのかもね。
生徒たちの様子を眺める息子。
話しかけても、ずっと無言です。
それからしばらく、中学受験を辞めるともこの学校へ行きたいとも言わない日が続きました。
週末の週テストも休むことに。
塾の授業を休むのは抵抗あったのか、当然のようにランドセルを置いておやつを食べて塾へ向かう息子。
行ってきます。
なかなか結論が出せない息子に声をかけました。
第一希望のあの学校、見にいってみようか?
息子は頷き、先週の土曜日。
第一志望にと心に決めた学校を見に行きました。
フェンス越しに生徒たちの様子を見つめじっと眺める息子。
息子は家に帰るまでずっと無言でした。
そして、私も何も言わず並んで歩きました。
辛い受験生活に私も疲れてきたので、息子にその気がないのなら中学受験は辞めてもいいと覚悟もできてました。
その夜、
やっぱり、僕、中学受験する
やっぱり、僕のあの学校に行きたい
息子が数日悩んで出した息子自身の答えには胸が熱くなりました。
息子がやる気になったのであれば、全力でサポートします。
本当に辞めてしまおうかと思いました。
息子が、その気ではないのであれば、
無理やり頑張らせても息子も私もぼろぼろになる。
本気で頑張れば高校受験だって
間違った選択ではないと・・・
小学6年6月
山あり他にありの中学受験生活でしたが、この5月は特に辛かったです。
なぜ、息子は中学受験を続けることを決断したのか?しばらく経ったある日、息子に聞いてみました。
- 小学校5年の時に初めて文化祭に行った日のことを思い出したから
- あの文化祭に自分が参加したいと思ったことを思い出したから
- あの学校へ行ったらワクワクすることがたくさんありそうだから
高校生になった時、息子がいいました。
中学受験させてくれてありがとう。中学受験しなかったら、今の友達とも出会えなかったし、今の僕もなかった。