算数でどんな問題が出題されても解法を導き出せる基礎力が身に着くと、算数の偏差値は60をキープできるようになります。
小学5年偏差値43からスタートした息子。小学6年夏休み明けの算数の成績は、偏差値54でした。
ここから戦略的に勉強をして、受験前には算数は偏差値60を超える力がつきました。
中学受験は算数が攻略できれば、国語・理科・社会で偏差値60よりも合格率が高くなり、難関校も合格できるだけの実力が付きます。
逆に算数で偏差値60が取れなければ、難関中学合格は難しい。
出題傾向が予測できる算数
中学受験において算数は、習うべき単元が決まっています。
速さ、図形、場合の数など各単元をマスターすれば、難しい問題が出ても習ってきたことをツールにして解きくことができます。
一方、理科や社会は、入試では塾で習っていない範囲やクセのある問題の出し方をされれば、いつもは成績が良くても習っていない問われ方のため点数は取れないということが起こります。
国語も、学校により出題傾向があるので、模試の成績と同じ結果は期待できません。
つまり、模試で志望校の合格率が80%になったとしても、その模試の出題傾向と同じ場合なら80%になりますが、違う出題のされ方をする場合では80%になるとは限らないということです。
しかし、算数であれば出題される単元は決まっているので、他の科目よりも安定した結果が期待できます。
攻略しやすい算数の勉強法
算数は、単元ごとに克服していけば攻略できます。
息子が苦手分野をひとつずつクリアし、偏差値60を超える力をつけて望んだ入試本番では、算数で出来なかった問題は1問だけ。
結果、第一希望の中学に合格することが出来ました。勝因算数!
息子が偏差値60を超え苦手な算数を克服し、志望校合格へと導いた算数の勉強方法を紹介します。
この記事の概要
どんな勉強をしていけば苦手な算数は克服できるのか?
息子が、小学校5年で算数の成績がなかなか上がらず悩んだときに塾の先生に言われました。
なかなか成績が上がらないのは、基礎ばかりやっていて難しい問題を解く筋力がないからでしょう。
算数の基礎を確実にし、さらに難易度を上げた応用問題を並行して解き、難しい問題でも解ける実力をつけていきましょう。
- 四科のまとめで基礎をしっかりさせる。
- 実力完成問題集で解き方の引き出しを身につける。
四科のまとめで基礎を確実にする
息子は、四谷大塚に通っていたので、四科のまとめを徹底して取り組み基礎を磨き、算数苦手克服に取り組みました。
※四科のまとめは、四谷大塚の公式サイトから購入できます。また、教材内容も公開されているカタログから確認できます。
四科のまとめ算数勉強法
苦手な単元を潰すために、四科のまとめでまんべんなく学習し算数の基礎を徹底させました。
- 四科のまとめを最初から順番に解いていく。
- 例題を見て解き方を見ながら解き解答を見ながら解法を理解させて解く
- 同じ問題を解答を見ないで解いてみる
- できなかったところは印をつけて数日後また解く
- できないところができるようになったらまた最初から解く
この繰り返しで、四科のまとめを何度も何度も解いていきます。
かなり時間がかかる作業ですが、根気よく続けることで確実に偏差値が上がっていきます。
息子は、この方法を続けた結果、小学6年、10月頃の偏差値が56前後になりました。
この時期にまだ偏差値56?と思われますが、コツコツ取り組むことで、入試直前には60前後の学校に合格できる力までにはなります。
解き方の引き出しを身につけ偏差値60目指す勉強法
難しい問題でも解けるようになるために、四科のまとめと並行して実力完成問題集を使い解き方の引き出しを身に着けるための勉強をしました。
- 四科のまとめは入試直前まで原則として解く(基礎の徹底)
※できるようになってくると解くのに時間がかからないようになってきます。 - 四科のまとめは確実にできる問題は飛ばし出来ないところを何度も解く
- 四科のまとめと並行して応用問題を解いていく
- 実力完成問題集は難易度を徐々に上げながらやっていく
- 実力完成問題集も出来ない問題はできるまで繰り返して解く
問題のパターンを覚える
何度も繰り返すことで、問題を見ただけで、解法が浮かぶようになってきます。
つまり、問題のパターンを覚えます。
問題のパターンがわかると悩まず直ぐ解くことができスピードもつく
入試では、当然今まで見たことのない問題が出題されます。
その時に、他の問題を短時間で解くことが出来ていれば、難しい問題をじっくり考える時間が他の人よりも多くなり有利になるのです。
見たことのない問題でも、じっくり考えることで案外簡単に解けるものもあります。
そうした場合、それが得点源になり他人と差をつけることができるのです。
実力完成問題集はある日突然解けるようになる
実力完成問題集は、難しくモチベーションも下がります。
時間もかかり、やりたくなくなる時期もありましたがコツコツ取り組みました。
息子の場合、12月になるまで、応用問題は全く歯がたたないレベルでした。
それが12月に入って、突然何かがつながったがごとく解けるようになりました。
パズルがピタッとハマった感覚でした。
これは、全く不思議な体験で、これをきっかけに、難しい問題がどんどん解けるようになっていきました。
四科のまとめと実力完成問題集を並行して取り組み、問題のパターンがインプットされ、解き方の引き出しが増えていった時期がこの頃だったのでしょう。
時間はかかるけれども正しい方法でコツコツ取り組むと算数のセンスのない息子でも算数ができるようになることを証明できた出来事です。
苦手克服する時間がない場合の対処法
受験も後半になると、学校別の入試クラスがはじまり、やることが多くて勉強する時間がありません。
我が家もそうでした。
塾の宿題をやりながらの算数苦手克服は、時間が確保できずどっちつかずになっていました。
ここでやるべきことをきっちり精査しなければなりません。
希望の学校に合格するためにすべきことは何か?
- 志望校に合格に近づくための苦手克服のみ集中する
- 塾は優先しない塾の成績をあげるための勉強はしない
- 塾の宿題は必要なものだけやる
- 季節講習も行かない
塾を優先するとどうしても、時間が足りなくなります。
この時期は、消化不良のまま塾に通うことが一番合格から遠のくまずいパターンです。
もっとも優先すべきことは、志望校に合格ラインに確実に届くまでの実力を身につけることです。
塾は、個人向けのカリキュラムとなっていません。
希望の学校に合格するためにすべきことは何かということを逆算するとここにたどり着きます。
中学受験で5年までにやるべきことやらなければよかったこと 6年9月合不合結果でた!我が家は塾から家庭教師にシフト決断!偏差値60目指すための学習計画
算数苦手克服のための時間が確保できたら、効率よく苦手分野を克服するための学習計画を立てます。
四科のまとめは基礎を固めるには非常に良くできた教材です。
ただ、効率よく取り組まなければ入試までには、間に合いません。
実力完成問題集は、難しいので苦手克服のためどこまでやり込むかの見極めも大切です。
息子が志望校合格のために立てた学習計画です。
- 苦手な単元を把握する
(ざっくり苦手な単元ランキングしてみる) - やや苦手なところところと全く歯が立たないところと交互に学習する
- 塾難しい問題はさらっと取り組む
- 全て完璧にしない
- 全部こなそうとしない
- 一つずつ苦手なところを潰すイメージで取り組む
- 志望校の過去問を何度も解く
- わからないところは先生を利用する
ポイントは、悩む時間を減らす工夫と難しい問題までやらない決断です。
算数攻略はわからない単元を潰すこと。
それには、単元ごとの基礎固めです。
基礎固めばかりやって、合不合で点数が取れず悩んだとこともありました。
もっと難しい問題をたくさんやる必要があるのではないか?
途中ぶれて、基礎固めをおそろかにして近道になる勉強法をいろいろと探したりしたこともありましたが、
基礎固めが応用問題も解ける力をつける近道
基礎力のパワーを信じ、途中の成績も気にせずコツコツ取り組みました。
目指すは、算数偏差値60。基礎ができると偏差値は60になります。
偏差値70を目指す努力はいらないということです。
苦手克服は勉強意欲を加速させる
苦手なところを克服するということを焦点にあてると、「一つクリアになった」という自信が勉強意欲も加速させ前進することができます。
息子は、途中消化不良になり何をやっていいかわからないどん詰まりになった時期がありました。
途中、中学受験をドロップアウトしかけたこともありました。
そんなどうしようもない状態からでも、基礎を徹底を目指しあきらめず苦手なところを一つずつクリアして取り組んだことが奇跡の合格となりました。
【中学受験】小6春に受験リタイア決断した息子が本気出し逆転合格できた戦略消化不良になっている、偏差値が上がらない、何をやっていいかわからないという状況に陥っているご家庭のために、息子が四科のまとめを中心に苦手な算数を偏差値60を超える成績にまでなった我が家の勉強法を紹介しました。
正しい方法でコツコツ取り組めば、必ず結果はついてきます。基礎固めできる教材中心に学習し苦手なところをひとつずつ潰す勉強を始めてみてください。